今回は過飲症候群や母乳過多の対処法「片方授乳」の効果について詳しく紹介したいと思います
娘は生後1ヶ月でたそがれ泣きが始まりました。
当時はたそがれ泣きなんて知らず、おっぱいをあげても、抱っこしても、何をしても泣き止まない赤ちゃんに苦労しました。
結論から言うと、娘は「過飲症候群」というおっぱいの飲み過ぎで泣いていたことがわかり…その原因はママの母乳量が多いせいでした。
今回紹介する「片方授乳」を試したら母乳量は減り、たそがれ泣きもなくなりました。
- 母乳量が多いママ・赤ちゃんの特徴
- 母乳量が多い問題点
- 片方授乳のやり方
- 片方授乳を試した結果(ママ・赤ちゃんの変化)
を紹介したいと思います。
もくじ
母乳量が多いママ・赤ちゃんの特徴
母乳量が多い状態とは、赤ちゃんの飲む量に対してママの母乳量が多い状態を言います。
母乳量が多いママや赤ちゃんの特徴は、
- 授乳後もおっぱいが張っている
- 母乳の勢いが強い
- 母乳パッドを頻回に交換する
- 赤ちゃんがむせやすい
- 赤ちゃんの吐き戻しが多い
- お腹にガスが溜まりやすい
などがあります。
母乳量が多い問題点
ママの母乳量が多いと様々な問題に悩むことがあります。
- 脂肪分の多い「後乳」が飲めないため、授乳に満足できない
- 赤ちゃんの吸啜が浅くなり、母乳を上手に飲めない
- 赤ちゃんが過飲症候群を起こす場合がある
詳しく見ていきましょう。
脂肪分の多い「後乳」が飲めないため、授乳に満足できない
母乳は、授乳が進むと成分が変わります。飲み始めの水分量が多い母乳を「前乳」、飲み終わりの脂肪分の多い母乳を「後乳」と言います。
ママの母乳量が多いと、赤ちゃんは水分量の多い「前乳」ばかり飲み、脂肪分の多い「後乳」を飲めない。赤ちゃんは満足できないため、母乳をたくさん飲むことになるのです。
吸啜が浅くなり母乳を上手に飲めない
ママの母乳量が多くおっぱいの勢いが強いと、赤ちゃんがむせたり、咳き込んだりすることがあります。
赤ちゃんが母乳を上手に飲めないために、おっぱいを吸い続けることもあり、この吸い続ける刺激によってさらに母乳量が増えてしまう可能性もあるのです。
赤ちゃんが「過飲症候群」を起こす可能性がある
ママのおっぱいの勢いが強いために、授乳の時に空気を飲み過ぎてしまったり、「後乳」が飲めないために母乳を飲み過ぎてしまうことで、お腹の不調(ガス溜まりや便秘)を起こしやすくなります。
過飲症候群って?
【過飲症候群って何?】母乳の飲み過ぎでたそがれ泣き?原因と対処法多すぎる母乳量を改善!「片方授乳」のやり方
それでは、片方授乳のやり方を紹介します。
片方授乳とは、片方のおっぱいが空っぽになる(フニャフニャになる)まで、何度でも同じおっぱいから授乳する方法です。
具体的には以下の通りです。
- 1回目の授乳:赤ちゃんが口を離すまで授乳を続ける
- 2回目の授乳:1回目と同じおっぱいが空になっていなければ、同じおっぱいから赤ちゃんが口を離すまで授乳をする。
- 3回目以降:同じ要領でおっぱいが空になったら左右交換!
詳しく見ていきましょう。
片方授乳のやり方:1回目の授乳
左右どちらかのおっぱいから授乳を始め、赤ちゃんが口を離すまで授乳を続けます。
反対のおっぱいが張って痛かったり、おっぱいから母乳の漏れ出しがあると思いますが、少しの間我慢!!おっぱいが張り過ぎて辛いと思うので、キャベツ湿布でおっぱいをやんわり冷やしても良いかもしれません。
おそらく、片方のおっぱいだけで赤ちゃんは満足した様子が見られるはずです。
片方授乳のやり方:2回目の授乳
1回目に授乳したおっぱいが空(フニャフニャになる)になっていない場合、同じおっぱいから授乳を始めます。
そして、1回目と同じように赤ちゃんが口を離すまで授乳を続けます。反対のおっぱいが限界かと思いますが、もうちょっとの我慢。。
しばらくすると、赤ちゃんが口を離して、飲み足りなさそうにするかと思います。そしたら初めておっぱいを交換。反対のおっぱいから授乳させます。
そして、赤ちゃんが口を離すまで授乳を続けます。
片方授乳のやり方:3回目以降
この要領で、片方のおっぱいが空になるまで何度でも同じおっぱいから授乳し、空になったことを確認できてようやく反対のおっぱいから授乳を始めます。
基本的なルールは、
・そして、おっぱいが空になる(フニャフニャになる)まで、何度も同じおっぱいから授乳する。
この方法を繰り返し2〜3日もすれば母乳量が落ち着いたと実感すると思います。
片方授乳と一緒に確認したいこと
母乳過多で悩んでいる方は、以下のポイントも確認してみましょう。
- ラッチオンを見直す
- 大人主導の授乳をやめる
- 圧抜き(授乳前の搾乳)はできるだけしない
- 和食中心の食事をする
母乳量が増えやすい授乳法・食事になるので、当てはまるものがあれば改善することをおすすめします。
ラッチオンを見直す
ラッチオンとは、赤ちゃんが上手におっぱいを吸えることを言います。
ラッチオンが上手にできないと、赤ちゃんはうまく母乳を飲めないし、おっぱいを吸う刺激でママの母乳量が増える可能性があります。
赤ちゃんがママのおっぱいをしっかり吸えるようになるには、ちょっとしたコツがあります。
ラッチオンは下記記事に詳しくご紹介します。
ラッチオンを詳しく
ラッチオンって何?助産師さん直伝!正しい授乳法を知って授乳を楽に!大人主導の授乳をやめる
大人主導の授乳とは、時間を計って左右を入れ替える授乳方法を言います。
ママが左右のおっぱいを入れ替えてしまうと、赤ちゃんは脂肪分の多い「後乳」を飲むことができません。
片方授乳と同じですが、「赤ちゃんが口を離すまで授乳を続ける」ことを意識しましょう。
赤ちゃん主導の授乳を詳しく
【母乳育児】赤ちゃんが欲しがるだけ授乳のやり方・コツ・タイミング圧抜き(授乳前の搾乳)はできるだけしない
母乳の勢いを抑えるために、赤ちゃんがおっぱいを吸う前に「圧抜き(授乳前の搾乳)」が勧められることがあります。
母乳量が多い状態で搾乳をしてしまうと、余計に母乳量が増えてしまう可能性があるので注意が必要です。
勢いが落ち着く程度に留めましょう。
和食中心の食事をする
根拠はわかりませんが、個人的にパンやお菓子を食べるとおっぱいが張りやすかったです。助産師さんに聞いて見たら、小麦はおっぱいが張りやすくなる、と言っていました。
少しの間和食中心の食生活にして見ても良いかもしれません。
片方授乳を試した日々の記録
実際、私が片方授乳を試した日々の記録を紹介します。
結論から言うと、片方授乳を始めて3日ほどで赤ちゃんのたそがれ泣きはなくなり、ママも明らかに母乳量が減った実感がありました。
詳しくみていきましょう。
1回目の授乳は、片方だけで終わりました。もう片方のおっぱいはキャベツ湿布で冷やして対応。母乳の漏れ出し量が多くて、すぐに母乳パッドがビシャビシャになりました。
2回目の授乳は、1回目と同じおっぱいから授乳させました。まだおっぱいに張りが残り空になっていないためです。
そして、口を離したタイミングではじめて反対のおっぱいから授乳させました。久しぶりに空になったおっぱいのスッキリ感を感じました。
我慢していたもう片方のおっぱいは、張って辛かったですが、母乳の漏れ出しも多かったので、痛すぎる状態にはならなかったです。(キャベツ湿布で冷やしていた効果もあったのかな?)こちらも赤ちゃんが口を離すまで授乳し終了しました。
3回目の授乳では、最後に授乳させたおっぱいから授乳し、片方だけで終了。
それ以降は、1回の授乳は片方で満足するようになりました。
片方授乳2日目も、1回の授乳は片方だけで終了。
片方授乳3日目になって、初めて赤ちゃんが口を離したタイミングで左右を入れ替えました。授乳の間隔(この頃、日中は3時間、夜は4~5時間くらい空いていた。)にもよりますが、1回の授乳は左右を飲んで満足するようになりました。
大体3日目に母乳量が減った実感がありました。
片方授乳によって授乳量が極端に減る心配もありましたが、母乳外来で一回哺乳量や体重を確認してもらいましたが、問題ないと言われ安心しました。
母乳量が減ったことで赤ちゃんがむせなく母乳を飲めるようになったのが一番嬉しかったです。
この頃から母乳育児が楽しい!と思えるようになり、授乳に自信が持てるようになりました。
【追記】その後生まれた長男の時も母乳過多に悩み、片方授乳を試しました。こちらに片方授乳5日間の記録を詳しくまとめています。▼
【片方授乳の進め方】私が片方授乳を実践した5日間の記録片方授乳を試した結果(ママ・赤ちゃんの変化)
片方授乳を試した結果、ママも赤ちゃんも嬉しい変化がありました。
赤ちゃんの変化は以下。
グズグズすることが減り、ご機嫌な赤ちゃんになった。
授乳中にむせなくなり、吐き戻しが激減した。
ママの変化は以下の通り。
母乳パッドを頻回に交換しなくて済むようになった。
授乳を楽しめるようになった。
【過飲症候群の対処法】多すぎる母乳量を片方授乳で改善!効果と結果まとめ
母乳過多を改善する方法「片方授乳」について詳しく紹介しました。
片方授乳はこれまでの授乳スタイルを大幅に変えることなので、少し勇気がいると思います。
ですが、母乳量が減ると授乳が格段に楽になります。
母乳量が多すぎるとママも辛いし、赤ちゃんも辛い。
母乳量が多いかもと思ったら「片方授乳」を試してみることをオススメします!
今回はこの辺で。つるこでした。
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