今回は「母乳過多」の対処法について紹介したいと思います。
1歳になる娘をほぼ完全母乳で育てましたが、母乳育児が軌道に乗るまで「母乳の出すぎ」に悩みました。
「母乳がたくさん出るならいいじゃない。」
母乳が出にくい人から見たら、母乳が出過ぎる悩みは贅沢なのかもしれない。
母乳量が多すぎると、おっぱいは痛いし、母乳がつまるとしこりや乳腺炎を起こたり、赤ちゃんのたそがれ泣きや「過飲症候群」に悩まされることも…
結論を言うと「授乳方法」を変えることで、私は母乳量を減らすことができました!!
- 母乳の出すぎ「母乳過多」とは?
- 母乳過多の問題点
- 母乳過多の対処法
を詳しく紹介したいと思います。
母乳の出すぎ「母乳過多」とは?
母乳過多とは、赤ちゃんが飲む量に対してママの母乳量が多い状態を言います。
常にママの乳房内に母乳が溜まった状態となるため、様々なトラブルを起こしやすいと言われています。
母乳過多の問題点
母乳過多の問題点は以下の3つあります。
- しこり、乳腺炎
- 赤ちゃんがむせやすい
- 赤ちゃんが母乳を飲みすぎる
詳しく紹介していきます。
しこり、乳腺炎
乳房内に溜まった母乳が詰まると、乳房にしこりができることがあります。その詰まりにバイキンが入ると炎症を起こし、乳腺炎(おっぱいの強い痛み、高熱)になってしまう場合があります。
赤ちゃんがむせやすい
母乳量が多いと、ママの母乳の勢いが良くなる傾向があります。ママの母乳の勢いが良いと赤ちゃんは飲みにくいため、むせやすかったり、吐き戻しが多いことに悩む場合があります。
赤ちゃんが母乳を飲みすぎる
ママの母乳量が多すぎると、赤ちゃんは必要以上に母乳を飲みすぎてしまう場合があります。
娘の場合、生後5週頃から何をしても泣き止まないグズグズに悩みました。原因は、母乳の飲み過ぎ(過飲症候群)でした。
ちなみに、おっぱいの飲み過ぎで起こる主な症状はこちら。
- 体重が急激に増える
- 吐き戻しが多い
- 鼻づまり、ゼーゼーしている
- うなる・いきむ
- お腹がパンパンに張る・でべそ
- うんちが緑色・泡状
- 泣き止まない・グズグズ
これらの症状があったら、赤ちゃんがおっぱいを飲みすぎている場合があります。
よかったら、下記記事も参考にしてください。
過飲症候群を詳しく
【過飲症候群って何?】母乳の飲み過ぎでたそがれ泣き?原因と対処法母乳過多の原因
母乳過多の原因は体質も考えられますが、他にも原因が考えられます。
- 搾乳のしすぎ
- 頻回授乳
- ママが時間を測って授乳している
- 赤ちゃんが上手におっぱいを吸えていない
詳しくご紹介しますね。
搾乳のしすぎ
母乳が出過ぎて辛いと、おっぱいの張りを和らげるため、搾乳するママもいるでしょう。
搾乳をしすぎてしまうと、ママの身体では母乳をもっと作ろう!とするため、さらに母乳量を増やしてしまう恐れがあります。
頻回授乳
頻回授乳とは、1日に8回以上授乳している状態を言うようです。
産まれたばかりの赤ちゃんは、まだ上手におっぱいを吸えないこと、胃が小さいため一度に飲める母乳量が少ないことなどから、頻回授乳になってしまいますが、ある程度成長しても、頻回授乳を続けると、いつの間にか母乳量が増え過ぎている場合があります。
ママが時間を測って授乳している
出産した病院で「時間を測って」「左右交互に」授乳するよう指導されるママも多いと思います。
この授乳法、母乳量を増やすには効果的な方法ですが、母乳量を増えた状態で続けるには注意が必要なんです。
母乳は、授乳が進むと成分が変わります。飲み始めの水分量が多い母乳を「前乳」、飲み終わりの脂肪分の多い母乳を「後乳」と言います。
母乳量が増えた状態で、「時間を測って」「左右交互に」授乳すると、赤ちゃんは水分の多い「前乳」ばかり飲み、脂肪分の多い「後乳」をなかなか飲めない。その為、赤ちゃんは授乳に満足できない為、量は飲んでいるのに頻繁におっぱいを欲しがることがあります。
赤ちゃんが上手におっぱいを吸えていない
ラッチオンとは、赤ちゃんが上手におっぱいを吸えることを言います。
ラッチオンが上手にできないと、赤ちゃんはうまく母乳を飲めないし、おっぱいを吸う刺激でママの母乳量が増える可能性があります。
母乳過多の対処法
多すぎる母乳を減らすのに効果のあった方法を紹介します。
- 授乳のやり方を、「赤ちゃん主導の授乳」に変える
- 片方授乳を試してみる
- ラッチオンを見直す
詳しく見ていきましょう。
授乳方法を「赤ちゃんが欲しがるだけ授乳」に変える
「赤ちゃんが欲しがるだけ授乳」とは、時間管理や左右を入れ替えたりせず、赤ちゃんが欲しがるタイミングに、赤ちゃんが口を離すまで授乳する方法を言います。
この授乳方法は、赤ちゃんは自分が飲みたい時に飲みたい量を飲むことができるようになるため、赤ちゃんも満足するし、ママのおっぱいも赤ちゃんに必要な分の母乳量が生産されるようになります。
ただ、赤ちゃんが「欲しがる」タイミングを見極めるってなかなか難しい。
授乳のタイミングに悩んだら「赤ちゃんの空腹サイン」をキャッチするようにしてみてください。
赤ちゃんの空腹ダイン
【母乳育児】知っておきたい!新生児の空腹サインと満腹サインとは?赤ちゃんが欲しがるだけ授乳とは?
【母乳育児】赤ちゃんが欲しがるだけ授乳のやり方・コツ・タイミング片方授乳を試してみる
片方授乳とは、片方のおっぱいを赤ちゃんにじっくり吸ってもらう授乳方法を言います。
片方授乳では、赤ちゃんが口を離すまで片方のおっぱいから授乳を続け、ママが時間を測って、左右を入れ替える必要はありません。先に紹介した「赤ちゃんが欲しがるだけ授乳」と似ていますが、目的は同じです。
母乳量が多すぎるママが片方授乳を取り入れると、最初は片方だけで1回の授乳が終わるかと思います。しばらくすると赤ちゃんの飲む量とママの母乳量のバランスが取れてくるので大丈夫。
片方授乳を詳しく
【過飲症候群の対処法】多すぎる母乳量を片方授乳で改善!効果と結果片方授乳を試した5日間の記録
【片方授乳の進め方】私が片方授乳を実践した5日間の記録ラッチオンを見直す
ラッチオン(吸啜)とは、上手なおっぱいの吸わせ方のこと。
赤ちゃんが上手におっぱいを吸えないと、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が母乳過多を起こしてしまいます。
赤ちゃんが上手におっぱいを吸えていないサインはこちら。
- 赤ちゃんがおっぱいを吸うとき、ごくごく音がする
- 飲み方が浅い(乳輪が隠れていない)
- 乳首に痛みがある・傷ができている
このような場合は、上手におっぱいを吸えてない可能性が。
赤ちゃんが上手におっぱいを吸えるように、ママがお手伝いしてあげましょう。
ラッチオンを詳しく
ラッチオンって何?助産師さん直伝!正しい授乳法を知って授乳を楽に!母乳が出すぎる!母乳過多の対処法は?私が母乳量を減らす為にした事!まとめ
母乳過多の悩みはなかなか理解されず、苦しむママも多いかと思います。
常にしこりや乳腺炎に怯える日々。
赤ちゃんがむせたり、吐き戻しが多いから授乳が苦痛。
母乳を飲みすぎた赤ちゃんは機嫌が悪い。
いっそ、ミルクの方が楽なんじゃないか…
母乳量が多すぎるせいで毎日の授乳が苦痛でしたが、授乳法を変えるだけで母乳過多は落ち着きました。
それからは、自分のおっぱいが好きになったし、母乳育児をしてよかったと心から思えるようになりました。
母乳の出すぎで悩むママの参考になりますように。
今回はこの辺で。つるこでした。
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