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一過性多呼吸で赤ちゃんがNICU・GCUへ入院〜退院までの経過

一過性多呼吸で赤ちゃんがNICU・GCUへ入院〜退院までの経過

「一過性多呼吸って何?」

「赤ちゃんはいつ退院できた?

こんにちは、つるこです。

娘は一過性多呼吸で産まれてすぐNICUに入院しました。

特に妊娠中のトラブルはありませんでしたが、出産は微弱陣痛のため陣痛促進剤を使った経膣分娩でした。無事に生まれてきてくれると思っていたので、一過性多呼吸と言われたこと、NICUに入院することは、かなりショックでしたが…

「新生児一過性多呼吸」は赤ちゃんにはよくあることのようです。

赤ちゃんが入院されて不安な時間を過ごしている方向けに、新生児一過性多呼吸って何か、出産、NICU・GCUへ入院、退院までの経過を記録に残したいと思います。

新生児一過性多呼吸とは?

出産~産まれてすぐ離れ離れ~

私が主治医から聞いた病状説明によると、

新生児一過性多呼吸とは

一過性多呼吸とは肺に溜まった羊水によって呼吸が苦しくなってしまう病気。

お腹の中の赤ちゃんはへその緒から酸素と栄養をもらっているので、肺は機能しておらず羊水が溜まった状態。産道を通る時に通常は肺に溜まった羊水が押し出されるが、帝王切開や陣痛促進剤を使うと十分に羊水が押し出されないことがある。

しかし、羊水は自然と体内に吸収される。その間、赤ちゃんが苦しくないように酸素の部屋で過ごす治療をする。

吸収される時間は個人差がある。

といった内容でした。

この病気で多いのは、予定日より前に帝王切開で生まれる赤ちゃんや陣痛促進剤を使う赤ちゃんとのことですが、娘の場合も当てはまりました。

陣痛促進剤を使ったとは言え、経膣分娩。無事に産んであげられず、当時は泣いてばかりでした。

出産した病院:周産期医療センターでのお産だった。

私が出産した病院は「周産期医療センター」でした。NICUとGCUが併設されている病院です。特にリスクのある妊婦ではありませんでしたが、家から一番近い病院だったので、選びました。

NICUとGCUが併設されているので、私が入院している間はすぐに娘に会いに行くことができます。まさか娘が入院すると思っていませんでしたが、「周産期医療センター」を選んでいてよかったと思いました。(別々の病院だったらとても大変でした。)

出産から新生児一過性多呼吸と診断されるまで

出産から新生児一過性多呼吸と診断されてNICUへ入院するまでの経過を紹介します。

微弱陣痛のため陣痛促進剤を使う

私の出産は37週1日でした。初産だから予定日過ぎるかな~なんて言われてたから超びっくり!!笑

深夜2時、破水。陣痛はなかったけれど、病院へ電話するとすぐに来てとのことで、主人の車で病院へ向かいました。

しばらくすると陣痛を感じるようになりましたが、なかなか先に進まない。微弱陣痛ってやつでした。

微弱陣痛のため陣痛促進剤を使うこととなり、陣痛始まって16時間後、ようやく娘が生まれました。

娘が一過性多呼吸でNICUへ入院することに

娘がNICUへ運ばれる

生まれてすぐに先生が娘を胸の上に置いてくれましたが、娘は強く泣きませんでした。

どうやら酸素の値が低いらしく、すぐに別の場所に連れてかれてしまいました。

あっという間の出来事で何が起きたのかよくわかりませんでしたが、次第に状況がわかってきて…

分娩室で過ごしている間にNICUの先生が来て、産後病棟へ移る前にNICUへ説明を聞きに行きました。

先生から「新生児一過性多呼吸」であると言われました。だいたい2~3日で呼吸が安定する場合が多く、呼吸が安定するまでの間酸素の部屋(クベース)で過ごすとのことでした。

2~3日で回復すると聞いて安心しましたが、その後、クベースの中にいる娘の姿(片手には点滴、口にはチューブ、酸素を測る機械、心拍数を測る機械、たくさんの管とコードに囲まれています。)を見たら、急に悲しみと不安がこみ上げてきました。

娘は本当に大丈夫なんだろうか?
本当に退院できるんだろうか?
無事産んであげられなかった。
抱っこしてあげられない。

色々な感情がこみ上げ、かなり落ち込みました。。

産後病棟へ移動したあとも、考えることは娘のことばかり。今までで生きてきた中で一番不安な一晩だったと思います。

入院から退院までの経過

生まれてすぐにNICUへ入院した娘が退院したのは生後12日目でした。退院までの経過を紹介していきます。

入院1日目

出産後すぐに「新生児一過性多呼吸」の診断でNICUへ入院。

クベースという酸素の部屋に入って、口には母乳やミルクのためのマーゲンチューブが入れられ、手には点滴が入っていました。呼吸はハアハアしており、苦しそうに見えました。陥没呼吸だったと思います。

呼吸が安定するまでは点滴、呼吸の具合次第で母乳やミルクが始まるとのことでした。

入院2日目

娘はクベースに入ったまま、酸素の治療が続く。

NICUへの面会時間は限定されていないため、いつでも娘に会いに行けました。しかし、会陰切開をしていた出産直後の私は、病室を歩くのがやっとの状態。夜になりやっと自分の足でNICUまで歩くことができるようになりました。

入院3日目

酸素の値が良くなったので、マーゲンチューブからミルクが始まる。

その当時、私の母乳は十分出ていなかったので、母乳ではなくミルクから始まりました。この日はミルク20mlを1日8回飲んだそうです。

入院4日目:GCUへ移動

酸素がオフ!初めて娘を抱っこ!そしてGCUへ移動することに。

入院して4日目の朝、今まで閉め切られていたクベースの扉が開いていました。酸素がオフになったとのことでした。そして、初めて娘を抱っこしました。小さくて、可愛くて、嬉しくて、この日のことは一生忘れられないと思います!!!

その日の夕方、ミルクの量も安定してきたので(40ml×8回になったタイミング)GCUへ移動することになりました。

入院5~7日目

生まれたときの体重に戻ったら直接授乳が始まる予定でしたが、なかなか体重が増えず…。ママが先に退院、GCUに搾乳を届ける日々が始まりました。

直接授乳の練習が終わったら退院しても良いと言われましたが、なかなか直接授乳の許可が出ませんでした。娘の場合、体重の増えが悪く、体重が増えるまで(体力が十分戻るまで)は直接授乳はできないと言われました。

その間に、私の母乳が少しづつ出るようになったので、ミルクではなく母乳に切り替えていきました。

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母乳に切り替わった途端、娘の体重が増え始めました。助産師さんに聞くと、やはり母乳の方が消化が良いとのこと。最初は母乳が出ずに少し悩みましたが、母乳が出てよかったとホッとしました。

そして、娘の退院の前にママの退院が決まりました。娘の体調次第では、母子同室で授乳練習をしてから退院にしても良いと言われていましたが、娘の退院の目処が立たず、残念ながらママが先に退院することとなりました。

そして、家で搾乳した母乳を冷凍しGCUに届ける生活が始まりました。

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入院8日目:直母、自律哺乳のスタート!

直接授乳(直母)、そして自律哺乳の始まり!

入院してから8日、ようやく直接授乳の許可がおり、初めて直母ができました!

GCUの一室に直接授乳を練習する部屋があり、1日1回ママが合同で直接授乳の指導を受けます。

しかし、娘はおっぱいを咥えようとせず、寝てしまいます。。初めての直母は撃沈でした。。。

自律哺乳とは、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳やミルクをあげる方法を言います。それまで授乳量は「1回○ml、1日○回」と決められていましたが、退院に向けて赤ちゃんのペースに合わせる授乳方法となりました。

入院9~11日目:直接授乳の練習に通う

授乳練習のため毎日GCUに通う。

直母が安定したら退院しても良いと言われ、授乳練習のため毎日GCUに通うこととなりました。

家では3時間毎に搾乳した母乳を冷凍保存。昼頃、GCUに向かいます。正直、産後の体調が戻っていない中、通院するのは大変でした。このとき、家から近い病院を選んで良かったと心から思いました。

結局、GCU入院中は直母がうまくできず…。哺乳瓶に慣れた娘はママの乳首をうまく吸うことができませんでした。乳頭混乱を起こしていたのです。

退院してからも直母は続けながら、赤ちゃんに必要な母乳量が飲めるように、ベビー用の体重計を借りて、足りない分を哺乳瓶で追加する方法で退院することとなりました。

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入院12日目:赤ちゃん退院!

赤ちゃんが退院!家に家族がそろいました!

パパとママ、産後手伝いに来てくれるおばあちゃんと病院へ娘を迎えに行きました。やっと家族3人揃って生活が始まります。

娘は3月生まれなので、娘が退院した頃は丁度桜の時期でした。娘を抱っこしながら病院を出て、桜の木の前で記念写真を撮りました。

初めて太陽の光を感じる娘は、少し眩しそうに見えました。

一過性多呼吸でNICU・GCUへ入院~退院までの経過まとめ

娘が一過性多呼吸で入院したことは、今まで生きてきた中で一番落ち込んだ出来事だったと振り返っています。その位、娘のことを心配したし、無事に産んであげられなかったことを悔やみました。

しかし、一過性多呼吸という病気は赤ちゃんに起こりやすいことであり、後遺症等も残らないと言われています。(娘も問題なく成長しています。)

同じ病気で悩むママも、NICUやGCUの先生を信じて治療を受ければ大丈夫だと思います。私の経験が役に立てば良いなと思い記事をまとめました。

この出来事を期に、改めて妊娠・出産に「絶対大丈夫」はないことを感じました。また、命の大切さも勉強しました。助けて頂いた娘を大切に、大切に育てていこうと心から思っています。娘もパパも、末長くよろしくね!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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